唐木
家具や仏壇などにも使われる唐木は、中国から伝わった素材です。
高級木材としてあがめられており、最近では東南アジアからも輸入されて使われています。
座敷飾りの建材としても用いられているのは有名であり、素材によって紫檀や黒檀、白檀などが唐木に入ります。
緻密な材質である唐木は、別名「とうぼく」とも呼ばれています。
スギなどの素材よりも加工がしやすく、木目の美しさが特徴となっているため、柱や天井板に用いられることが多い木材です。
古くは江戸時代から輸入が行われており、現在でも建材としては非常に重宝されるものとなっています。
更にさかのぼると、遣唐使の時代から、唐木をつかった宝物が残っていることから、素材の美しさは昔から重宝されていたことがわかります。
正倉院の宝物に唐木細工があることは有名です。
唐木を使っての家具も多く、和室に合わせることができるデザインから、独特のデザインでフローリングスペースにも用いることができるものまで、幅広く扱われている特徴もあります。
唐木は職人の粋を集めて作られた家具も多く、高級家具として扱われているものの材料に用いられることが多い傾向にあります。
くぎやねじを一切使うことなく作られるものも多く、木の温かみを損なうことなく使用できるものなど、伝統的な技術で加工されているものもあります。
虫害や水からの浸食を防ぐこともできる素材であり、優れた耐久性も魅力とされている点も唐木を使った家具の特徴です。